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龍馬伝 第３８回 霧島の誓い
坂本龍馬（福山雅治）とお龍（真木よう子）は慶応２（１８６６）年３月、薩摩に到着します。龍馬は霧島連山をのぞむ塩浸温泉に入って、傷をいやしました。日本初の新婚旅行ですね。霧島山へ登るという龍馬に、お龍は連れて行ってとせがみますが、龍馬は女人禁制だと断ります。お龍が「うちは龍馬さんの女房どす。どんなとこかて一緒に行きたい」と言うと、龍馬は「わしははがゆいがじゃき。やっと薩長を結びつけたいうに、ついに世の中が動き出したいうに、こんなところに隠れて療養せんといかん。霧島山へ登るがは、自分を奮い立たせるためぜよ」と打ち明けました
イギリス公使パークスは、薩摩の小松帯刀（滝藤賢一）長州の木戸貫治（谷原章介）に接近します。一方、フランス公使ロッシュと幕府の小栗忠順（斎藤洋介）はうまくいきません。しかし一橋慶喜（田中哲司）は腹を決めたようですね
長崎の亀山社中では、ワイルウェフ号をまかされた池内蔵太（桐谷健太）がうれしそうでした。内蔵太はお元（蒼井優）に「わしと夫婦（めおと）になってくれんかい」とプロポーズ！ビックリしましたね。身請けしなければ夫婦になれないと言うお元に、内蔵太は「いつになるかわからんけんど、金は必ず作る。それまで誰のもんにもならんで欲しい。今は心だけ夫婦になってくれたがええがじゃ」と手をにぎりました。お元は「そげんこと言うてくれたのは池さんが初めて」と笑顔になります
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霧島連山の高千穂峰に龍馬が登りはじめました。案内役は吉井幸輔（及川いぞう）の息子・幸蔵です。お龍は男姿に変装して、ついてきてしまいましたね（笑）
土佐の岩崎弥太郎（香川照之）は後藤象二郎（青木崇高）から、長崎で異国相手に商売をするよう世話役に命じられます。弥太郎が通訳をつけてと頼むと、ジョン万次郎（トータス松本）がやってきました。もう出てこないと思っていたので、うれしい登場です！
龍馬は「この山には伝説があるそうじゃ。アマテラスオオミカミの孫・ニニギノミコトが日本国を治めるために霧島にご降臨され、この山の頂に鉾（ほこ）を突き刺されたという。それが天の逆鉾いうて今も残っておるそうじゃ。わしはこの目でそれを見てみたいがじゃき」と説明します
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天の逆鉾のところへ行くと、龍馬は「お龍、わしはあの世を見てきたがじゃ。坂本龍馬いう人間はいっぺん死んで、またこの世に生まれてきたがじゃ。そんじゃき、わしはもう何ちゃあ怖いものはないぜよ。日本はこんまい島国ぜよ。ほとんどすべての者は世界のことら何ちゃあわかっとらん。けんど時代はもう変わってしもうた。今こそ誰かがこの国の行く道を見定め、声に出してそれを伝え、自らが行動し、みんなを動かしていかんといかんがじゃき」と逆鉾を抜いて天にかかげ、「これがわしの決意の証（あかし）ぜよ」と突き刺しました。お龍は龍馬のそばへ行って、うなずきます
慶応２（１８６６）年６月７日、幕府軍が長州の周防大島へ攻め込んできました。薩摩の小松邸で、戦いが始まり高杉晋作（伊勢谷友介）が戦っていると知らされ、龍馬は驚きます。薩摩が長州に援軍を送らないのか聞くと、西郷吉之助（高橋克実）は「薩摩が兵を出す時は、幕府を討つ時でごわす。江戸城を攻め落すとじゃ。幕府と戦をせんで日本を変えるのは無理じゃ。それが嫌なら坂本龍馬ちゅう役者には舞台から降りてもらうしかありもはん」と答えました。龍馬はぼう然としてましたね
亀山社中へ戻った龍馬は、内蔵太の死を知らされます。船に乗った内蔵太は大嵐に遭い、海に沈んだのでした。龍馬は鋭い目で剣を振るいます。翌朝になって、龍馬は「わしら亀山社中は長州とともに幕府との戦に加わる」と宣言し、沢村惣之丞（要潤）陸奥陽之助（平岡裕太）たちは大反対しました。龍馬は「戦はもうはじまってしもうたがじゃ。今わしらが立ち上がらんとこの国はのうなってしまうがじゃ。わしらは長州のためでも薩摩のためでもなく、日本人としてこの国のために戦うがじゃ。わしらは舞台から降りる訳にはいかんがじゃき！」と話します
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高杉は血を吐きながら幕府と戦い、登勢（草刈民代）は「う～み」で作り笑顔、弥太郎は船の上で喜びをかみしめ、お元は内蔵太のため十字架に手をあわせました
龍馬はブーツを履いて刀を持って出かけようとすると、お龍が「龍馬さん、しっかりがんばってきておくれやす。うちの旦那さんは、自分が日本をひっぱると霧島のてっぺんで誓ったんだから。いっておいでやす」と声をかけました。上野彦馬（テリー伊藤）の写真館で、龍馬は懐にピストルを入れた姿で写真を撮ってもらいます。第三部完結！いよいよ最終章突入ですね！
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