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龍馬伝 第３６回 寺田屋騒動
坂本龍馬（福山雅治）に危機が訪れました。薩長同盟の知らせを聞いた京都守護職の松平容保（長谷川朝晴）が龍馬を捕らえに、追っ手を差し向けたのです。戦いの場面は大迫力でしたよね
伏見寺田屋で、龍馬と岩崎弥太郎（香川照之）が話しています。お龍（真木よう子）登勢（草刈民代）が心配そうです。龍馬は「これから世の中は大きく変わるがぜよ。徳川幕府の時代はもうすぐ終わる。もう幕府の顔色をうかがうのはやめにし。わしは日本の誰もが笑ろうと暮らせる国を造ろうとしゆう」と話します。弥太郎は龍馬が薩摩と長州を結びつけたと指摘しますが、龍馬がピストルを落としてビックリ！高杉晋作（伊勢谷友介）からもらったと説明しました
龍馬は「わしは世の中の新しい仕組みを作ろうとしゆうがじゃ。それを成し遂げんと日本を守ることができんきの。幕府はもうフランスの後ろ盾なしてはなんちゃあできん。長州を攻め滅ぼした後、幕府が天下を治めたら、そのときは日本は半分フランスのものになっちゅういうことぜよ。そうはさせんようにするために、わしはこの国の仕組みを変えようとしゆうがじゃ」と話します
＊
ピストルをちらつかせ薩長同盟のことを口止めした龍馬は「目先のことだけ考えちょったらいかん。商売をするがもええ。けんどのこの先、日本がどうなるか、己は何をすべきか、そのことを考えながらやらんといかん。岩崎弥太郎という男は世の中がどう変わろうが、変わらん強さを持っちゅうきの」と弥太郎をほめました。登勢とお龍が龍馬の味方をするので、弥太郎が「相変わらず、おなごにもてるの」と去っていくと、お龍は気にして後を少しついていきます（笑）
三吉慎蔵（筧利夫）が酒を持ってきました。新選組が追っているので、京を出ようと三吉が言いますが、桂小五郎改め木戸貫治（谷原章介）と約束があるので残ると龍馬は言います。薩長同盟の密約の裏書を頼まれていたのです。「長州の大恩人の坂本さんに万一のことがあったら」といらだつ三吉に、龍馬は「三吉さんはまっことええお人じゃねえ。わしは三吉さんとは生涯の友になれそうじゃ」と話します。三吉は「わしは自分の命を引き換えにしてでも坂本さんを守ります」と大感激です
龍馬は２、３日で寺田屋を去ると言います。登勢がどこへ行くか聞くので、龍馬は「長崎へ戻るがじゃ。もう京へは戻れんろう。わしはお尋ね者になってしもうたがじゃき」と答えました。お龍は「もうお別れなんですか？」と聞くので、龍馬は長崎のポッペンを送ると言いますが、お龍は「そんなもんいりません」と去ります。登勢は泣きながら、お龍は龍馬の好きで好きでたまらないと伝えました
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一橋慶喜（田中哲司）は薩摩藩から返事がなく頭にきています。松平容保がいよいよ寺田屋へ捕り方を差し向けさせました。小松帯刀（滝藤賢一）と西郷吉之助（高橋克実）は薩長同盟をいつ世の中に明らかにするか頭を悩ませています
夜中にトントンと戸をたたく音がして「おばんです」と声がするので、登勢が戸を開けると、捕り方たちが待っていました。捕り方は龍馬がいるだろうと強引に中へ入ってきます。風呂に入っていたお龍は、伏見奉行所と書かれた提灯を見て、着物をはおり走って２階の龍馬と三吉に知らせます。龍馬は薩摩藩邸へ知らせるよう、お龍を１階へ行かせました
捕り方たちが２階へやってきます。龍馬がピストルを、三吉は槍を構えました。龍馬が天井へピストルを撃つと、捕り方たちはひるみますが、斬りあいが始まります。捕り方たちは砂をまいてかく乱。龍馬はピストルを捕り方の頭に当てながら、三吉と階段を降りて行きました。１階で降りたとき、龍馬は左手を斬りつけられ、血が止まらなくなります
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寺田屋から逃げた龍馬と三吉は、材木置き場へ逃げ込みました。腹を斬ろうという三吉に、龍馬は「腹を斬るがはいつでもできるがぜよ。あきらめてはいかんぜよ」と止め、薩摩藩邸に知らせるよう頼みます。材木屋の屋根へ登った龍馬は「星が見えちゅうがか。もう星も見えんぜよ。木戸さん、すまん。ごめんちゃ。わしは約束が守れんかもしれん。後は頼んだき。西郷さん、木戸さん、すまんの。ごめんちゃ。お龍、お龍」と天をあおぎます
薩摩藩邸についたお龍は最初は相手にされませんでしたが、なんとか中へ入れてもらえました。知らせを受けた西郷が吉井たちに、寺田屋へ行くよう命じます。捕り方を竹槍で倒した三吉も、薩摩藩邸に着き、材木屋へ薩摩藩士を導きました
龍馬が「ごめんちゃ兄上、父上、母上」とつぶやいているところへ捕り方がやってきます。でも大丈夫。板に乗せられた龍馬は薩摩藩邸へと運ばれ、お龍と三吉に声をかけられていました。ほっとしましたね
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