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龍馬伝 第２８回 武市の夢
武市半平太（大森南朋）岡田以蔵（佐藤健）が最期のときを迎えましたね。涙が止まらなくなりましたよ
坂本龍馬（福山雅治）は後藤象二郎（青木崇高）に「吉田東洋を斬ったがは、わしじゃ」とうその告白をし、岩崎弥太郎（香川照之）溝渕広之丞（ピエール瀧）に別れを告げます
山内容堂（近藤正臣）は象二郎から報告を聞いて牢へ向かいました。酒の入ったひょうたんは離しません（笑）容堂は半平太の前に行き「龍馬が東洋を殺したと言ったが、そんなうそは信じない。東洋を殺したのはお前たちだ」と話し「おぬしとわしはよう似ちゅう。徳川に失望しながらも忠義心だけは捨てられん。わしやち心の底から帝をたてまつっちゅう。この日本は徳川幕府のものではないき」と話します
半平太が「これからの日本を動かしていくのは、土佐の山内容堂公の他にはおられません」と持ち上げると、容堂は「お前は良い家来じゃの。お前が長宗我部の人間じゃのうて、山内家の人間じゃったら、わしはどれほどかわいがったことか」と言ってくれました。半平太はお礼した後「吉田東洋を殺させたがは私でごさいます」と告白します
容堂が「わしにどうして欲しいがか言うてみや」と聞くと、半平太は「願わくは岡田以蔵を楽にさせて頂きとうございます。私も同様に」と答えます。容堂は「お前を他の者たちと同じように死なせる訳にはいかんのじゃ。腹を切りや」と自分の刀を差し出し「武市半平太、わしの家臣じゃき」と去って行きました。半平太は「ありがとうございます」と頭を下げます
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以蔵は半平太から「大殿様がわしらのことをええ家来じゃと言うてくださったがじゃき。よう耐えたの」という手紙を受け取って「武市先生」と笑顔を見せました。苦しめられた以蔵の表情が残酷ですね
弥次郎（蟹江敬三）美和（倍賞美津子）喜勢（マイコ）に責められ家を出た弥太郎を、龍馬がつかまえます。まだ土佐にいたんですね。龍馬は半平太に会わせてくれというのです
龍馬は弥太郎とともに、牢の半平太を訪ねます。龍馬が東洋暗殺の罪を全部かぶったと聞かされ、半平太は「龍馬、ありがとう。けんどのわしは自分で言うてしもうたがじゃ。大殿様に、吉田東洋を殺したがはわしらやと」と話しました
でも容堂が同じ地べたに座り声をかけてくれたと誇らしげです。１０年前に龍馬が言った上士も下士もない世の中になったと話し「これは奇跡じゃ。お前が起してくれた奇跡ぜよ。お前にわしの身代わりはさせられん。お前のやるべきことはもっと大きなことじゃき。この国を異国の侵略から守り独立した国にするががお前の役目ぜよ」と言います
龍馬が「一緒にやりましょう」と涙を流しますが、半平太は首を振りました。弥太郎は「武市さんはお前に託したがじゃき。自分の志をお前に成し遂げて欲しいと言うがじゃぞ」と龍馬を止めます。半平太は「わしは日本一幸せな男ぜよ。お前のおかげじゃ、龍馬。坂本龍馬がどうやって日本を変えるがか楽しみぜよ」と言葉をかけてくれました。悲しい別れでしたね
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やがて以蔵は処刑場へ連れ出されました。半平太は和助（小市慢太郎）に礼を言った後で、白装束で牢を出ます。半平太が短刀の前に座ると、象二郎が宣告文を読み始めました
武市冨（奥貫薫）は和助から半平太の遺品を受け取ります。乙女（寺島しのぶ）がそばについてくれていました。半平太の手紙には「冨、わしはお前に嘘をついてしもうた。これから２人でのんびり過ごそうと約束したけんど、とうとう果たせんかったの。けんどの冨、もし来世いうもんがあるがやったら、わしはまたお前と出会うて、夫婦になりたいがじゃき。ずっとお前と一緒におるがじゃき」と書いてあります。半平太の冨への想いが伝わってきましたね
以蔵はなつ（臼田あさ美）のことを考え、涙を流しながらも笑って最期を迎えます。笑顔で少し救われました
半平太は介錯人を止め、刀で腹を斬ります。これでもかというくらいに何度も。雨が降ってきて、見ている方も涙が止まらなくなってしまいましたよ
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龍馬は「わしらは薩摩へ行くがじゃき。西郷は小そうたたいたら小そう響き、大きうたたいたら大きう響く。とんでものうしたたかな男ぜよ」と千屋寅之助（是近敦之）高松太郎（川岡大次郎）たちに話しました
沢村惣之丞（要潤）が「なおさら薩摩の世話になってはいかん」、陸奥陽之助（平岡裕太）が「ええように使われてしまう」と心配すると、龍馬は「大きうたたいたらええがじゃき。西郷がわしらに目をむくほど、大きうたたいたらええだけのことぜよ。わしらはどんな船じゃち操れる。黒船じゃち自由自在に操れる。この腕がある限り、わしらは誰にもしばられることなく、己の道を進むことができる」と答えます
近藤長次郎（大泉洋）が「己の道？」と聞くと、龍馬は「それはこの国を洗濯することぜよ。徳川幕府が２６０年間支配したこの国には、コケのようなアカがびっしりとへばりついちゅう。それをわしらがすみからすみまで全部落して真っ白にするがじゃき。それこそがわしらの成すべきこと」と話しました
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半平太の位牌の前に冨や望月清平（本田大輔）河原塚茂太郎（原田裕章）がいます。容堂はぼーっとしていました。坂本家では、乙女、伊與（松原智恵子）権平（杉本哲太）千野（島崎和歌子）春猪（前田敦子）が食事をしています。弥太郎は娘の春路を抱きしめてうれしそう
伏見の寺田屋では登勢（草刈民代）とお龍（真木よう子）が客を迎えます。お龍は「うみ」で笑顔を完璧に作ってました（笑）
幼い龍馬（濱田龍臣）平井加尾（広末涼子）千葉佐那（貫地谷しほり）など回想シーンが流れてきて、ジーンとしてきましたよ。第２部完結です。次回から第３部、高杉晋作（伊勢谷友介）お元（蒼井優）たちが登場するようで、楽しみですね！
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