平井収二郎（宮迫博之）が切腹したという加尾（広末涼子）からの手紙を受け、龍馬はそれを忘れようとするように、勝塾の訓練に打ち込んでいます。京へ行った龍馬は勝から、帝を囲んでいた攘夷派の長州に、攘夷を良しとしない薩摩が割り込んできたと説明されました

 

冨が坂本家で、乙女（寺島しのぶ）たちと話していると、岩崎弥太郎（香川照之）がやってきます。嫌われてる弥太郎は、みんなに追い出されました。春猪（前田敦子）からも熱湯のお茶を受け取って、やけどです（笑）家へ帰った冨に、雀の絵を描いていた半平太が声をかけ、以蔵はどうしてるかと気にします。岡田以蔵（佐藤健）は、なつ（臼田あさ美）のところへも寄らず、土佐の役人から逃げていました

文久３（１８６３）年、八月十八日の政変が起こります。孝明天皇は異国との戦いを望んでいなかったとして、三条実美（池内万作）ら朝廷の攘夷派は失脚しました。御所堺町門前で、１千の長州の兵と６千の薩摩らの兵がにらみ合います。薩摩藩の高崎正風（脇知弘）の挑発に、長州藩の久坂玄瑞（やべきょうすけ）が鉄砲を撃とうとしますが、桂小五郎（谷原章介）が止め、長州へ逃れていきました

 

高知城の山内容堂（近藤正臣）は「やっと時が来たがじゃ」と笑い、土佐を出ている勤王党に帰国命令を伝えます。後藤象二郎（青木崇高）が不敵に笑いましたね。半平太は土佐に戻った勤王党の志士たちに「攘夷の火はまだ消えちょらん。わしらは何も間違えておらんがじゃ。大殿様を信じや」と演説し、勝は勝塾の志士たちに「帰国命令が出ている者がいるだろう。だが今帰ったらろくなことにならねえ。帰るのは俺が許さねえ。今、日本のために海軍を作ろうとしている。藩のためじゃねえ。だから帰えるな。今は負けるが勝ちである」と話します

 

沢村惣之丞（要潤）は「収二郎は腹を切らされたぞ」と言い、望月亀弥太（音尾琢真）は「わしらだけここでのうのうとしててええがか」と叫びました。徳（酒井若菜）は不安そうに近藤長次郎（大泉洋）にどうするかたずねてきます。長次郎は龍馬に「わしは日本のために働きたいと思って、侍になったがです。もう何があったち土佐には帰りません。武市さんらは元から侍じゃ。何があろうと覚悟が出来取ったじゃないですろうか」と宣言しました

 

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弥太郎の木材は、まったく売れません。木彫りの仏のおまけつき（笑）でも修繕つきのオマケを考えつきましたね。高知城を眺める半平太に弥太郎に声をかけます。やっと材木が売れ６０文稼いだという弥太郎は「おまけいうがは物ではのうて、人の気持ちじゃいうことを知ったがじゃき」と言い、収二郎を切腹に追い込んだ容堂が憎くないか聞きました。そして「わしのような人間がおってもええというなら、武市さんも好きに生きてみいや。正直に生きてみたらええがじゃき」と話します。半平太は「わしは正直に生きちゅう。お殿様に忠義を尽くすは侍にとって当たり前のことじゃき」と去って行きました

 

龍馬はまた京へ来て、勝に暇をもらいたいと言い出します。龍馬が「みんなが殺されようとしているときに、自分だけが…」と叫ぶと、勝は「土佐に帰って何が出来るんだ。武市はもう覚悟してるよ。友達って言うなら、あいつの生き様を遠くからしっかり、見守ってやるしかねえ。坂本龍馬は俺が見込んだ男がだぜ。かわいい弟子をここで殺されてたまるか」と止めました

 

勤王党の志士たちに泣き言を言えないと嘆く半平太に、冨は「それでいいがです。それが私の旦那さまですき」と励まします。半平太が「子もおらんのに、おまんを１人にしとった。さみしい思いをさせてしもうた」と謝ると、冨は「いつも私にやさしうしてくださいました。私はいっぺんもさみしい思いをしたことがないですき。外で泣き言が言えんやったら、私に言うてつかわさい。本当のお前さんを見せてつかわさい」と答えました。半平太はこれから２人で過ごそうと話していると、役人が来て、半平太を連れていきます。悲しい別れですね

 

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弥太郎は材木が全部売れたと銭を見せると、喜勢（マイコ）弥次郎（蟹江敬三）美和（倍賞美津子）は大喜びします。以蔵に新選組の近藤勇（原田泰造）土方歳三（松田悟志）沖田総司（栩原楽人）が襲い掛かりました。以蔵の助けを呼ぶ声が龍馬に届きます。お龍（真木よう子）がいよいよ登場ですね