慶応元（１９６５）年、龍馬と中岡慎太郎（上川隆也）は京の薩摩藩邸を訪ねますが、西郷吉之助（高橋克実）は会ってくれません。２人で行動するのは危険なので、龍馬は中岡と別れ、伏見の寺田屋へ向かいました

 

龍馬がしばらく泊まると言うと、登勢（草刈民代）は新選組の近藤勇が来ていると教えてくれます。望月亀弥太が殺されたことを思い出すものの、龍馬は帰ろうとしました。ところが、お龍（真木よう子）が酒の相手をさせられていると聞いて、２階へ上がっていきます

西郷吉之助の遠縁だと偽名を使い、龍馬は笑顔で「やっぱり近藤さんでしたか」と近藤に近づきました。まず酒がないと、お龍を下がらせます。最初はなごやかでしたが、龍馬は「日本人がけんかをしてる場合ではごわはん。その剣の腕は日本のために役立てるべきじゃごわはんか」と言い険悪な雰囲気になりました。福山雅治は薩摩弁もうまいですね。近藤が刀を抜こうとします。お龍が酒を持っていくと、近藤は失神してました。近藤を殺しては、亀弥太を殺した新選組と同じことになると自制したのです

 

陸奥陽之助（平岡裕太）は長崎亀山社中に戻り、薩長同盟がならなかったと報告しました。近藤長次郎（大泉洋）沢村惣之丞（要潤）たちは怒り、落ち込みます

 

武器は手に入らなかったものの、芸州に高杉晋作（伊勢谷友介）井上聞多（加藤虎ノ介）が戻ってきて、桂小五郎（谷原章介）らの士気は上がります。大坂城の徳川家茂（中村隼人）一橋慶喜（田中哲司）は長州攻めの準備をすすめていました。岩崎弥太郎（香川照之）は土佐の山中で昔の汚れた顔に戻ってましたね（笑）

 

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龍馬が風呂に入ってお龍と話しています。そこへ龍馬の着物の家紋と刀を確認し、男が乱入してきました。千葉重太郎です。裸の龍馬に「やっぱり坂本君だ！」と抱きついて大喜び！着替えた龍馬に、重太郎は江戸に戻って佐那（貫地谷しほり）の夫になって欲しいと言ってきました。お龍と登勢は席をはずしたと思ったら、ふすまの裏でしっかり聞いてます。土下座して頼む重太郎に、龍馬は「できん。わしにはやらんといかんことがあるがです。申し訳ありません」と断りました

 

登勢は龍馬のことが好きか聞きますが、お龍は「何とも思ってません」と答えます。登勢は龍馬について「ひと所に落ち着いている人でない。ひとりの女子を幸せにするために生まれてきたのではない。あの人が幸せにしたいのは世の中すべての人」と話しました。重太郎がその会話を聞いてます

 

目を覚ました近藤は帰ろうとしますが、岡田以蔵（佐藤健）を逃がした男だと思い出し、２階へ上がっていきます。近藤は刀を抜いて、寝ている龍馬を刺しますが、龍馬はひらりとかわし立ち上がりました。重太郎も剣を抜き「君が誰か知らないが、坂本君に危害を加えるなら、この千葉重太郎がお相手いたそう」と構えます。近藤が「千葉重太郎？」と聞くと、龍馬は「北辰一刀流、千葉重太郎先生じゃ」と答えました。緊迫した場面でしたね。２、３太刀交えたところで、お龍が龍馬をかばい、近藤の前に立ちはだかります。近藤は剣をおさめ、帰って行きました。龍馬が「先生がおらんかったら、わしはやられちょったかもしれん」とお礼を言うと、重太郎は「君は新選組に狙われているのか」と驚きます

 

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朝になって重太郎は龍馬にあいさつせずに江戸へ帰って行きました。重太郎は「断られるのはわかっていた。妹ではなく僕があきらめられなかっただけだ」と登勢に打ち明けます。龍馬も起きてきますが、会おうとせず、ちょこっと頭を下げました。龍馬が朝食を食べながら、長次郎たちにそのうち会わせると言うと、お龍に笑顔が戻りましたね

 

西郷から会いたいと連絡が来たので、龍馬と中岡は薩摩藩邸へ向かいました。西郷は会うなり「すんもはんでした」と土下座します。船に幕府の隠密がまぎれこんでいて、下関行きを断念したが、幕府に知られていないようだと説明しました。信用を無くしたので長州と手を結べないと西郷は浮かない顔です

 

龍馬は「手みやげを持っていくいうがはどうぜ」と提案します。高杉が長崎で軍艦１０隻、ミニエー銃１万丁を探していたので、軍艦１隻を薩摩で用意したらというのでした。さらに軍艦を長州に運ぶのを亀山社中が請け負うとちゃっかり話します（笑）西郷は「それをやったら幕府に戦をしかけることと同じこと」と心配顔になると、龍馬は「そうじゃ。もう後戻りはできん」と言いました。西郷は「わかりもした。軍艦と銃を用意しまそう」と了解します。龍馬は「ありがとうございます」と礼を言い、中岡は涙を流して喜びましたね