こい（成海璃子）は佐生はな（松坂慶子）が残してくれた「むすめふさほせ」の秘密をあばきましたね。深堂由良（平岡祐太）がアシストしてくれたのです。しの（寺田有希）は順軒（内田滋）に心を寄せますが、振り向かれません。こいのことを話し興味を引かせようとするのが、哀しいですね

「むすめふさほせ」について悩んでいると、信助（佐野史郎）のうなぎに集まってきた竜、やす、玉が引っかき回します（笑）大家さん（でんでん）が由良が出て行ったと言うのを聞いて、こいは長屋へ行きました。荷物も置いたままいなくなっています

そめ（余貴美子）が梅干を売りに河原を歩いていると、由良がいたので声をかけました。こいの母親と知って、由良は迷惑をかけたと謝りますが、お腹をすかせて倒れます（笑）こいが家へ戻ってくると、由良が食事をしていました。そめが連れてきたのです

＊
そめは信助とケンカしながら、由良にうなぎを食べさせてあげました。おいしそう！そめは由良に長吉の姿を重ねて涙を流します。しかしそめは「由良様はお侍、私たちは町人。一緒に生きていくことはできないんだよ」と言いました。こいは出て行く由良を追いかけて行って、寺子屋嵐雪堂へ連れて行きます

門田伯耆守稲葉（寺田農）は百敷屋徳兵衛（大和田伸也）の話から、こいと由良が知り合いだと気がついたようです

はなは深川を出て、畠田雅道の家を訪ねます。門の前で戸惑っていると、妻のよしが「おはなさんではございませんか？」と声をかけてくれました。畠田雅道は昨年の暮れに亡くなっていたのです。江戸から戻った雅道は、はなを思って「今はただ　思ひ絶えなむとばかりを　人づてならで　言ふよしもがな」の歌を口ずさんでいたと、よしは話します。雅道は「あなたのことをあきらめます」ということを、自分の口で伝えられたらと思っていたというのです

＊＊
雅道ははなのことを、一緒にはなれなかったけれど、志を同じくできた方だと思っていたのでした。さらに「あの夜、見た月は悲しい月だと思っていたが、自分とおはなさんは、あれからずっとこれからもずっと、同じ月を見て生きていくのだ。学問という月を。あの月が輝いている限り、いつかどこかで自分とおはなさんの人生は交わる、と申しておりましたよ」とよしははなに語りました

こいは嵐雪堂へ行って、由良の世話を焼こうとします。由良が「志をいつまでも遂げられぬばかりか、何から何までお前の世話になって、情けないのだ。このままでは私の立つ瀬がないではないか」と言うと、こいは立つ瀬がなくて当たり前と話し、自分にもかるた腕競べで勝つという志があると言い返しました。そこへ小町、蝉丸、猿丸が入ってきます。凧を持っていたこいを追いかけて来たのです

順軒（内田滋）がみかんを持ってやってきます。変な歌を歌いながら（笑）こいが留守だと知って帰って行こうとします。しのは「おこいがかるたで江戸一番になります。そうすれば、百敷屋にふさわしいお嫁さんとして、旦那さんも認めてくださるはずです」と話しました。順軒はうれしそうな顔を見せます。しのが本当に切ないですよね

＊＊＊
由良は凧に歌を書いてあげていました。こいが「おはこ」と言うのを聞いて、由良は凧の歌の頭文字を読んだと勘違いします。こいはピンとひらめいて、百人一首を１番はじめの文字ごとに分けました。「むすめふさほせ」は１枚しかない札を示していたのです。この７枚に限って、最初の１文字が読まれたら、すぐに下の句が決まるのでした。入ってきたしのも納得です。由良は他の札も何文字目かまで読めば、下の句がわかるとアドバイスしてくれます

決まり字が発見されたのは、明治時代とされていますが、江戸時代でも気がついていたかるた自慢もいたかもしれないと、藤原定家（中村梅雀）が説明します。もうすぐ日本橋での本試合が始まるんですね


健康に暮らしたい！　花粉症対策・空気清浄機の通販