こい（成海璃子）しの（寺田有希）の深川予選決勝が行われましたね。こいの深堂由良（平岡祐太）への思いは変わらないようだけど、由良がこいに冷たくなってしまいます

元気になったこいは、そめ（余貴美子）に試合に出ると話します。そして由良に「次の試合、見に来て下さい」と頼みますが、由良は「私にはもう関わりのないことだ」と障子をピシャリと閉めてしまいました

こいは佐生はな（松坂慶子）に「由良様への思いは変わりません。だから何としても勝ち進みたいのです。あの方は仇さえ討てれば死んでもいいと考えています。でもそれは違う。命がけで手に入れるものは、もっと生き生きとした暖かなのでなくてはならないと思うのです。私のすべてをかけて戦う姿を由良様に見ていただきたい。そしてもう一度、生きるということについて考えていただきたい」と話します　　

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しのは「忍ぶれど　色に出でにけり　わが恋は　ものや思ふと　人の問ふまで」という歌は自分の名前から始まるから一番好きで、一度も取られたことがないと自慢しました。そして「こいで始まる歌があるでしょ」としのが聞くと、こいは「恋すてふ　わが名はまだき　立ちにけり　人知れずこそ　思ひそめしか」を思い浮かべました

天徳内裏歌合（てんとくだいりうたあわせ）で、この２つの優劣が競われ、判者が決められず、天皇に「忍ぶれど」の歌を勝ちとしたと藤原定家（中村梅雀）が説明します。しのは「この歌のように、しのがこいに勝つ」と強気です

百敷屋の若旦那・順軒（内田滋）がやってきます。変な男だけど面白い（笑）こいを信助（佐野史郎）の店へ連れて行き、うなぎをおごろうとします。しののことをまったく覚えていなくて、しのはガッカリ。大家さん（でんでん）がしのも腕競べに勝ち残っているととりなしますが、順軒は「お前さんもがんばんなさいよ」と言ってくれるだけでした

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突然に信助が「次の試合、しのを勝たせてやってくれ」と土下座してきます。しのはこいに勝ちたいと百敷屋へ奉公に出たものの、他に華やかな子が入ってきたので、振袖１つ持たされ辞めさせられたというのです。こいは「出来ません。私だって命がけで戦っているんです。勝負を捨てることは命を捨てることと同じです。そんなことをしてこの先、生きていくことはできません」と断りました

神社で祈る由良に、はなが声をかけます。はなはこいの師匠で、佐生嵐雪は父だと自己紹介すると、由良は天下第一の学者と知っていましたね。こいは腕競べに行って欲しいと頼みますが、由良は関わりのないことと断ろうとします。はながもう一度頼むと、ちょっと由良の心が揺れたみたい

深川予選の決勝が始まりました。「由良の戸を～」でまずこいが先制！２枚目はしのが取りました。門田伯耆守稲葉（寺田農）の報告を将軍・徳川家斉（寺泉憲）がうれしそうに聞いています。こいとしのの試合は互角でしたが、こいが「忍ぶれど～」の句を取ると、しのは緊張感が切れたみたいに、負け始めました。やがて試合が止められ、こいが５０枚以上取って勝ちとなります。日本橋の本試合へ進出です。しのは去っていきました。由良も来ていて、試合を見守っていましたね

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気持ちが晴れないというこいに、はなは「天徳内裏歌合で「恋すてふ～」の歌を詠んで負けた壬生忠見（みぶのただみ）は、死にました。落胆のあまり心を止み死んでしまったと伝えられています。歌うのは命がけです。勝ったものも負けたものも傷を負い、明日を生きなければならない」と励まします

小町、蝉丸、猿丸が凧をあげているところに、しのが入り込みました。こいも凧で対抗し、２人の争いが始まります。こいが「おしのちゃんがいなかったら、ここまで勝ち残れなかったと思う。毎晩おしのちゃんのけいこが聞こえなくなるまで、私は稽古をやめなかった。おしのちゃんに負けるのが嫌だったから。今日は力を出し切っておしのちゃんに勝った」と言うと、しのは「負けないでよね。日本橋の本試合で。負けたら承知しないから」と答えました。２人に笑顔が戻りましたね

由良は「おめでとう。よくぞ戦い抜いたな」とこいに声をかけてくれます。はなが深川を出て行くという話をそめが聞いてきました。どうしたんでしょう？


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